いすみ市農泊・インバウンド推進協議会

更新日:2021年03月10日

いすみ市農泊・インバウンド推進協議会が発足しました。(平成30年4月7日)

大きな窓から日が差し込む会議室の四角に組まれた机で互いに向かい合うように座り、議論している男女の様子の写真

設立総会の様子

廊下の壁に立てかけられた木目の浮き出る木製のオブジェに「いすみ市農泊・インバウンド推進協議会」と書かれた立て看板の写真

協議会事務所

協議会設立趣意

 いすみ市は温暖な気候と豊かな里山里海を有し、農業や漁業などの第1次産業の資源にあふれるまちです。代表的な資源として「港の朝市、イセエビ、太巻き寿司、日本酒、いすみ米、梨、チーズ、いすみ鉄道、釣り船、大原はだか祭り」などが対外的にはよく知られているところですが、そのほかにも「いすみの魅力」を挙げれば言い尽きるところがありません。

 また、いすみ市は東京からのアクセスは特急電車だと約70分、車だと圏央道アクアライン経由で約90分と、立地的にも恵まれております。都会からの移住者も増えており、月刊誌の「2018住みたい田舎ベストランキング」では首都圏総合第1位を獲得しました。そして、「いすみ市まち・ひと・しごと創生総合戦略」により、『地域創生』を官民一体となり積極的に進めている地域でもあります。

 一方で課題も多く、少子高齢化や人口流出の影響により、市の基幹産業である農林水産業においては担い手不足が顕著であります。とりわけ、農業においては、所得の確保や農地の保全、有害鳥獣の増加も深刻といった状況です。

 このような、いすみ市が抱える課題を解決するためには、「外から人を呼び込む」施策が必要となります。「美食の街いすみ~サンセバスチャン化計画」や「ガストロノミーウォーキングinいすみ」の取組成果からも実証済ですが、いすみ市には他地域に負けない里山里海が育む「食の魅力」があり、そこには人が訪れます。そして、いすみ市の農林漁家はその持前の知恵や技を活かした「体験」を人に提供できるといった強みもあります。

 いすみ市の農泊は、これら「食・体験」に加え、滞在の核となる船宿や農家民宿のような「宿泊」を整備することにより、「いすみらしい観光コンテンツ」へと生まれ変わります。そして、農泊目的の観光客が増加していけば、一次産業の活性とこれによる新たな所得や生きがいにも寄与するものと確信しております。また、追い風として訪日外国人観光客(インバウンド)は増加の一途をたどっており、その数は現在2800万人を超え、2020年には4000万人、消費額8兆円を見据えるマーケットでもあります。インバウンドは「自然・食・体験・文化」などへの興味も高いことから「いすみの魅力」とマッチします。

 この農泊・インバウンドの取組を展開し、かつ持続可能な地域ビジネスとして確立するためには、市内の農泊に関わるプレイヤー(受益者)を調整し、集客販売のノウハウやシステムを有する組織(注釈:DMO)が必要不可欠となることから、本事業を推進しながらその土台づくりを担う「いすみ市農泊・インバウンド推進協議会」を設立いたしました。

(注釈)DMO(Destination Management Organization)の略で、地域の自然、食、産業、文化などの資源を活かし、地域一体で観光地づくりを行う法人のこと。

事業目的

  1. いすみの豊かな食や里山里海資源を売りとした農泊コンテンツの国内外プロモーション及びマーケティングに取り組みます。
  2. インバウンド(主にMICE)や訪日教育旅行の受入体制強化のための、農林漁家民宿及び民泊の整備拡大を支援します。
  3. いすみ市商工会を中核法人とした協議会の法人化及び「いすみ地域DMO」への発展を目指します。

事業内容

1.ファムトリップ

  • 旅行業者やメディア等を対象にした、港の朝市周遊ツアー等のファムトリップを実施しました。
曇り空の駅に薄い肌色に赤いラインの入った鉄道車両が停車している駅のホームで数名のお客さんが車両の前に立っている様子の写真

いすみ鉄道

毛糸のニット帽と暖かそうなアウターを着込んだお客さん数名が、食事スペースのテーブルに並んでパンとスープの食事をとっている様子の写真

港の朝市

曇り空の浜辺に黒いウェットスーツを着た男女性二人が水色のサーフィンボードにそれぞれ寝そべり、インストラクターの男性に指導を受ける様子の写真

サーフィン体験

白壁に茶色い柱の家の中でペンダントライトの暖かな光で照らされ、白い3段の階段が設置された玄関に数名のお客さんが来店された様子の写真

古民家カフェ

2.インバウンドモニターツアー

  • 欧米豪からの留学生等を対象にした、モニターツアーを実施しました。
ビニール製の頭巾を頭に被り、手袋をして真剣な眼差しでトレーにのせた鮮やかに染められた具材を手に取り、巻き寿司の調理をする留学生の皆さんの写真

太巻き寿司

テーブルを囲みながら講師の方の指導を集中した様子で熱心に受ける方や定規で材料の採寸を行いながら作成を行う留学生の皆さんの写真

畳コースター作り

美しい夕焼けをバックに明るい船内灯に照らし出されながら、ライフジャケットを着込み漁船に乗り込んでいる留学生の皆さんの写真

漁船ナイトクルーズ

留学生の皆さんがウェットスーツにライフジャケットを着込み、サーフボードの上に立って、両手でパドルを漕ぎ思い思い優雅に川の水面を進む様子の写真

夷隅川SUP

3.Webマーケティング及びクリエイティブディレクション

  • インバウンド向け体験コンテンツの予約・決済機能を備えた多言語対応の集客プラットホームを構築しました。またいすみ市のインバウンド向けプロモーション動画を作製・公開しました。

4.農泊・インバウンド先進地視察

  • 運営体制の強化や農泊人材のスキルアップを図るため、農泊・インバウンド先進地視察を実施しました。
大きな縦長の机の左右に黒い椅子が並ぶ中資料を見ながら座るスーツ姿の男性数名を前に、一人の男性が机の端の中央に立って話をしている様子の写真

高山市視察

スーツ姿の方々が、3人がけの横長のデスクが並ぶ会議室のような場所で、プロジェクターで壁に映し出された資料を熱心に見つめる様子の写真

飛騨市視察

会議室のような場所で四角に組まれて並べられた幾つもの細長い机に、スーツ姿の方々がパイプ椅子に腰掛け向かい合うように座り、資料を見ながら前で話をしている男性の話を熱心に聞いている様子の写真

南島原市視察

畳の部屋に小さな机を3つほどつなげて、それを囲むように男女のグループが畳に座り、熱心に話し合いをする様子の写真

松浦市視察

5.農泊セミナー開催

  • 市民・事業者を対象とした、専門家によるインバウンド等受入のためのスキルアップセミナーを実施しました。
広い会議室内に窓から光が差し込んでおり、何列にも連なる3人掛けの長机に座っている人々の前で、プロジェクターでスクリーンに映し出された資料を講師が説明をしている様子の写真

Airbnb農泊セミナー

広い会議室内で蛍光灯の明かりに照らされながら何列にも連なる3人掛けの長机とパイプ椅子に座っている人々の前で、プロジェクターでスクリーンに映し出された資料を講師が説明をしている様子の写真

キャッシュレスセミナー

6.人材活用事業

  • 専門家の知見を活用ながら、雇用した研修生を地域の農泊コーディネーターとして育成します。
白いパーテーションの壁で一部仕切られた部屋の中に並んだ二人がけの机に座る男女を前に、講師が資料を手に取り説明を加えている様子の写真

研修の様子

7.農泊推進関連対策

  • 漁協直売施設兼レストラン「いさばや」を拠点とした漁師飯コンテンツの造成。
ブロック塀の擁壁で一段高くなった所に建つクリーム色の壁にグレーの屋根の建物の入口の「いさばや」と書かれた茶色い看板の前に一人の男性が立っている様子の写真

いさばや

白いお皿の上に紅い紅ショウガをトッピングして装い付けられた、魚肉を具にして混ぜ込んだチャーハンの写真

なめろうチャーハン

2019年11月22日 千葉日報に掲載されました。

千葉日報に取り上げられた記事を示した新聞紙面の写真

2019年11月22日千葉日報

千葉日報に取り上げられた記事を示した新聞紙面の写真

2019年11月28日 千葉日報

2020年1月4日 日本農業新聞に掲載されました。

日本農業新聞に取り上げられた記事を示した新聞紙面の写真

2020年1月4日 日本農業新聞

お問い合わせ先

いすみ市農泊・インバウンド推進協議会 電話:0470-64-6787

〒298-0004 いすみ市大原7400-8(いすみ市商工会内)

この記事に関するお問い合わせ先

水産商工観光課

〒298-8501
千葉県いすみ市大原7400番地1

電話番号:0470-62-1119
ファックス:0470-63-1252

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