糖尿病予防・重症化予防対策のためにあなたができること
糖尿病とは
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの分泌量の不足や作用不足から起こる病気です。インスリンが十分に働かないために、食物から取ったブドウ糖が、体内で十分に利用されずに血液中に残ってしまいます。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります(糖尿病の急性合併症)。
糖尿病を予防するためには、生活習慣の改善が必要不可欠です。
いすみ市の健康診査について
いすみ市では、年に一度下記の健康診査を実施しています。健康診査の検査項目でHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値が基準値より高いかどうかで糖尿病を発見することができます。糖尿病は、症状の有無、血糖値、HbA1cの値を総合的にみて診断するため、『基準値を超えた=糖尿病』ではありませんが、自分の健診結果を確認し、基準値を超えている場合は、生活習慣を見直しましょう。
・生活習慣病予防健診(30歳代の偶数年齢)令和5年度は終了しました
・特定健康診査(40歳~74歳の市国民健康保険加入者)令和5年度は終了しました
・後期高齢者健康診査(75歳以上)令和5年度は終了しました
また、検診結果でHbA1cが基準値を超えて「受診勧奨」等医療機関の受診が必要と判定されている場合は、詳しい検査が必要ですので、自己判断せず必ず医療機関を受診しましょう。
・HbA1cとは:過去1~2か月前の血糖値を反映します。検査当日の食事や運動など短期間の血糖値の影響を受けません。
糖尿病予防のためにできること
糖尿病等生活習慣病を予防するためには、日々の予防や早期発見のため、毎年の健診受診や日頃からの心がけが大切です。できることから始めてみましょう。
食生活を整えよう
・1日3食バランスのよい食事をとりましょう
・飲酒はほどほどに
・朝食をしっかり食べて夕食は控えめに
・食事量は、ゆっくりよく噛んで、腹八分目程度に
体を動かそう
・歩ける距離は意識的に歩きましょう
・休日は掃除や庭仕事などを積極的に
・できるだけ階段を利用
・近所を散歩してみましょう
ストレスをためない
・ぬるめのお風呂にゆっくりつかりましょう
・友人と会ったり外出したり、自分に合ったストレス発散を
・つらい時は無理せず周りの人や専門家に相談を
・夜更かしせずにぐっすり眠りましょう
適正体重を保とう
・自分の身長から適正体重を知り、維持しましょう
・肥満の方は適正体重(BMI18.5~25未満)を目指しましょう
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
やせ:18.5未満、適正18.5~25未満、肥満25以上
市の健康づくり事業に参加してみよう
・健診結果説明会(ヘルスアップ講座):令和5年度は終了しました
市では、健診結果で保健指導になった方を対象に、ヘルスアップ講座を開催しています。健康運動指導士よる、健診結果にもとづく生活習慣の改善法や体調を整え健康な体を目指すヘルスアップエクササイズを学びます。
・健診結果説明会(減塩チャレンジ講座):令和5年度は終了しました
市では、健診結果推定塩分摂取量10gを超えた方や腎機能が心配な方を対象に、減塩チャレンジ講座を開催しています。健康運動指導士による、減塩・運動習慣を中心とした生活改善法や、じんわり汗をかく健康的な体を目指すエクササイズ、ご家庭の汁物の塩分測定を実施しています。
・健康体力づくり教室:令和5年度は終了しました
市の特定健康診査もしくはこれに準じた健康診査または人間ドックを受診し主治医から運動の許可が出ている方を対象に、効果的な運動方法を学び実践することにより、生活習慣病を予防し、健康寿命の延伸を図ります。
・個別健康相談
保健師・栄養士が電話で相談に対応します。(面接相談は要予約)
糖尿病重症化予防事業
市では、特定健康診査を受診されて、「受診勧奨」と判定された方のうち、糖尿病の疑いの強い方や腎臓の働きが低下していると考えられる方で、その後の医療受診を把握できない方を対象に、医療機関受診勧奨や健康状態の把握のため保健師・栄養士が、家庭訪問や電話・手紙支援を実施しています。
こんな時は受診しましょう
健康診断の結果で、HbA1cが「受診勧奨」の判定があった場合には、自覚症状の有無に関わらず、かかりつけ医またはお近くの内科医にご相談ください。
(特にこんな症状が現れたら要注意!)
・のどが渇きやすく、水をよく飲む
・尿の回数が多く、量も多い
・疲れやすい
・体重が減った
・足がしびれる
・視力低下
検査結果に併せて、自覚症状が出た時には糖尿病が進行していることもあります。
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更新日:2024年03月06日