感染症にご注意ください
鳥インフルエンザ(H7N9)感染症とは、大気、水、土壌、動物、人などに存在する微生物が、人の体内に侵入することで引き起こす疾患です。私たちの身の回りには、常に目に見えない多くの微生物(細菌、ウイルス、カビ等)が存在し、さまざまな感染症を引き起こします。感染症は原因により症状も異なるため合わせて対策を整えていきましょう。くわしくは下記のリンクをご覧ください。

最近、発症が多く報告されている感染症をピックアップしました。
伝染性紅斑(りんご病)
- 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19というウイルスによる感染症で、特に小児を中心に流行する感染症です。
- <症状>
- 約10~20日の潜伏期間の後、微熱や風邪の症状がみられ、その後、鼻根部でつながり蝶が羽根を広げたように左右の頬が赤くなります。りんごのように頬が赤くなるので、りんご病とも呼ばれています。
- 大人が感染した場合は、頬部の紅斑は少なく、太股や腕を中心に、レース様の赤い発疹が出ます(頬の紅斑より1-2日遅れて出てくることが多い)。また、関節痛や関節炎がみられることもあります。
- 特に、過去に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫等の重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
- 〈予防と対策〉
- 伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。
- 1.こまめに手洗いうがいをしましょう。
- 2.咳やくしゃみをする時は、咳エチケットを心がけましょう。
- 詳しくは、厚生労働省ホームページをご確認ください。
ハンセン病
ハンセン病とは
ハンセン病とは「らい菌」を原因とした感染症で、感染力は弱く、遺伝することはありません。また、早期発見と適切な治療により確実に治すことができる病気です。しかし、過去において「らい予防法」の下で患者を強制的に隔離する「隔離政策」がとられ、患者はもとよりその家族も結婚や就職を拒まれるなど、強い偏見や差別がありました。
ハンセン病を正しく理解する週間【6月25日から7月1日】
6月25日から7月1日は「ハンセン病を正しく理解する週間」です。
ハンセン病は治る病気です。正しく理解し、偏見や差別のない社会の実現を目指しましょう。
ハンセン病元患者家族に対する補償金制度(請求期限:令和11年11月21日まで)
令和元年(2019年)11月15日に、議員立法により「ハンセン病元患者家族に対する補償金の支給等に関する法律(令和元年法律第55号。以下「法」という。)」が成立し、同年11月22日に公布・施行されました。法に基づき、対象となるハンセン病元患者の御家族の方々に補償金が支給されます。
ジカ熱
中南米を中心に、ジカウイルス感染症が多数報告されています。ジカウイルス感染症はデング熱及びチクングニア熱と同様、蚊を介して感染します。また、ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。
デング熱

デング熱は、蚊に刺されることによって感染する疾患です。デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。
黄熱
黄熱はサル及びヒトを宿主とし、ヒトにはマラリアやデング熱と同様、蚊を介して感染します。発症すると、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、死に至ることもある病気ですが、黄熱には有効な予防接種があり、発症を防ぐことができます。
鳥インフルエンザ(H7N9)
2013年3月以降、中国において患者が報告されています。多くの患者が直接的又は間接的に家きん等との接触があったことが報告されています。また、これまでのところ、ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されておりません。
鳥インフルエンザA(H7N9)について(厚生労働省のサイト)
ダニ媒介感染症
ダニ媒介脳炎については、平成28年8月に北海道において23年ぶりに国内2例目となる患者の発生が確認されましたが、平成29年8月に4例目発症が確認されました。
手足口病
手足や口の中などに水疱を伴う複数の発しんが出る感染症です。夏を中心に毎年発生します。2歳以下が半数を占めますが、小学生でも流行的発生がみられることがあります。
石鹸による手洗いや排せつ物の適切な処理を行いましょう。
海外旅行をお考えの皆様へ
お出かけの際は健康に過ごしていけるように海外で流行している感染症などの情報を確認をしましょう。
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更新日:2025年05月12日