国指定文化財

更新日:2021年03月22日

1.紙本著色親鸞聖人絵伝【有形文化財・絵画】

所在地:東京国立博物館保管
所有者:照願寺
公開:見学については要問合

薄茶色の紙に俯瞰で書かれた鎌倉時代の建物で人々が暮らす様子を美しい彩色でいきいきと描いている紙本著色親鸞聖人絵伝の写真

鎌倉時代末期に流行した祖師伝絵の一種です。縦は各巻とも41.3センチ、横は第一巻が11.76メートル、第二巻13.94メートル、第三巻14.78メートル、第四巻13.72メートルです。
親鸞は浄土真宗(一向宗)の開祖で、それまでの仏教がとかく支配階級と結びついてきたのに対して、彼は貧しい庶民に救いを与えることを主眼としました。
この絵伝は各巻の題箋(だいせん)に、「本願寺親鸞聖人傳繪(でんえ)」とあるほか、各巻末には「康永三年(1344年)仲冬朔日外題書之釈覚如七十五」との署名があり、第四巻の奥書には親鸞を顕彰する意図のもとに制作されたことが記されています。色彩が美しく、人物や動作がいきいきと描かれている点が評価されています。

2.大聖寺不動堂 附 厨子1基【有形文化財・建造物】

所在地:いすみ市大原10676番地
所有者:大聖寺
公開:常時公開、見学可

薄暗い場所で、照明の光に照らされる赤い豪華な造りの堂に、安置される不動明王像の様子の写真

海岸に近く太平洋を望み、波切り不動と呼ばれており、特に漁業関係者の信仰が厚い。伝説によれば、宝治二年(1248年)、地元の漁師小浜道猷(ゆう)の妻が海草をとる時、海中で不動明王像を発見し、安置したといいます。
堂は、正面三間、側面三間で、屋根は茅葺の寄棟(よせむね)造です。軒は二重繁垂木(しげだるき)、正面中央は棧唐戸(さんからと)、両脇及び側面は舞良戸(まいらど)と板壁になっています。また、組物についた拳鼻(こぶしばな)、頭貫(かしらぬき)の木鼻、蓑束(みのづか)、板蟇股(いたかえるまた)など禅宗様を主とした和様との折衷様式を示しています。
建立時代を示す正確な資料はありませんが、様式から見て室町時代のものと推定されています。

3.太東海浜植物群落【記念物・天然記念物】

所在地:いすみ市岬町和泉4363番地
所有者:和泉区
公開:常時公開、見学可

青空の下で緑豊かな大地と咲き誇るオレンジ色の小さな花のコントラストが綺麗な太東海浜植物群落の写真

九十九里の南端、太東崎南側海浜沿いの砂丘地で、わが国最初の天然記念物に指定されました。
太平洋の波浪にさらされた結果、指定時の海岸が大きく侵食され海中に没したため、昭和60年12月、一部について指定を解除されました。

4.ミヤコタナゴ【記念物・天然記念物】

所在地:地域を定めず指定
所有者:-
公開:-

水草が生える透き通る水の中を元気に泳ぎ回る薄ピンク色のミヤコタナゴ数匹の写真

ミヤコタナゴは、関東地方の一部に生息し、全長は平均3~4センチ、他のタナゴ類より小さく全体が細長いひし形、多少平たく、短い口ひげが2本あります。繁殖期には、美しい婚姻色を示します。
メスは、後門の部分に細長い産卵管を下げ、それを小型のマツカサガイやイシガイなどの二枚貝の水管内に差し込んで、数個の卵をえらの中に産みつけます。約4日後にふ化し、20~30日経過して9ミリ近くになってはじめて貝の外へ泳ぎ出していき、約1年で成魚となります。
ミヤコタナゴは、特に生息地を定めず指定されていますが、山間の清流しかすまず、清流の指標魚ともいわれています。千葉県では夷隅川上流の地域でその生息が確認されています。

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