ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症予防接種
定期接種対象者
1.接種日時点にて、いすみ市内に住民登録のある方
2.小学校6年生から高校1年生までの女子 (標準的な接種年齢は中学1年生)
上記1~2を全て満たす方が対象となります。
標準的な接種年齢である中学1年生の方については、HPVワクチン予診票を令和6年4月1日に送付しました。
※小学校6年生で接種を希望の方は、予診票を発行するので大原保健センターまでご連絡ください。
ワクチンの種類
公費で接種できるワクチンは、2価(サーバリックス)、4価(ガーダシル)、9価(シルガード9)の3種類です。
※原則、途中でワクチン種類の変更はできません。
接種回数
ワクチンの種類や初回接種時の年齢、接種間隔によって、接種回数が異なります。
9価ワクチンの初回接種を15歳未満で接種する方で、1回目と2回目の接種間隔を5か月以上あけた場合は2回接種で完了となります。使用しない予診票はご自身で破棄してください。
接種方法
接種を希望される方は、接種協力医療機関にご予約のうえ、母子健康手帳と記入済みの予診票を持参し、予防接種を受けてください。なお、13歳以上の場合、保護者の署名記入により、お子さまだけでの接種も可能ですが、急な体調変化を来たす恐れもあるため、保護者の同伴をお勧めします。同伴者は必ず保護者(父または母あるいは親権にあたる方)としてください。特段の理由により、保護者の同伴がどうしてもできない場合は、大原保健センターにご相談ください。
定期接種の積極的勧奨再開について
子宮頸がん予防ワクチン(以下HPVワクチン)は、平成25年4月から定期接種となりましたが、接種後にワクチンとの因果関係を特定できない持続的な激しい痛みや運動障害等が特異的にみられたとの報告が集積されました。そのため、因果関係が明らかになるまでの間、定期接種という位置づけは変えずに予診票を送るなどの積極的勧奨が差し控えられていました。
その後、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会においてHPVワクチンの有効性及び安全性に関する評価や接種後に生じた症状への対応、情報提供への取り組み等について継続的な議論が行われ、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種によるワクチンの有効性が副反応のリスクを明らかに上回るとして、令和3年11月26日付け通知をもって積極的勧奨の差し控えを終了することとなり、積極的勧奨の再開は令和4年4月1日から順次実施することが示されました。
これにより、いすみ市においても国の方針に基づき対象となる方への接種勧奨を令和4年度から再開しています。
積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方へ
接種可能な医療機関について
いすみ市が実施・費用助成する予防接種は、原則いすみ市と契約している医療機関での接種となります。
かかりつけ医が、いすみ市外の場合や、里帰り等やむを得ない事情によりいすみ市で予防接種を受けることができない場合は、千葉県内協力医療機関にて定期予防接種を受けることができます。接種可能医療機関については、千葉県医師会のホームページをご確認ください。
県外での接種を予定している場合は、下記問い合わせ先までご連絡ください。
子宮頸がんについて
子宮頸がんの主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)で、性交渉により感染します。女性の多くが一生に一度は感染するといわれており、通常は感染しても自然に排除されますが、長い感染が続いた場合、細胞が少しずつがん細胞へと変化することがあります。
日本では毎年、約1.1万人の女性が子宮頸がんになり、毎年、約2,900人の女性が亡くなっています。患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。この年代は、妊娠・出産のピークが重なることが知られていて、その後の妊娠・出産に影響が出ます。
予防接種の効果
主な原因ウイルスであるヒトパピローマウイルス(HPV)からの感染を予防することができます。20~30代で発見される子宮頸がんは50~70%がヒトパピローマウイルス(HPV)16型・18型です。予防接種を完了することで、12年維持される可能性があることがこれまでの研究で分かっています。そのため、妊娠・出産適齢時期という大事な時期に、子宮頸がんの発症を予防することができます。性交渉で感染するので、性交渉を始める前に予防接種をすることが望ましいです。なお、予防接種はヒトパピローマウイルス(HPV)感染症に感染したことがない人には有効ですが、現在感染している型には効果がありません。
ワクチンを接種しても全てのヒトパピローマウイルス(HPV)を予防できるわけではありません。20歳を過ぎたら定期的な子宮頸がん検診が必要です。
副反応について
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症予防接種だけでなく、他の予防接種でも同等の頻度で副反応が発生します。主な副反応は、接種部位の疼痛、発赤、腫脹、疲労です。他に発熱、頭痛、胃腸障害、筋肉・関節の痛みなど全身反応もあります。重い副反応として、まれにアナフィラキシー反応などの過敏症反応、ギランバレー症候群、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎などが現れることがあります。万が一、注射した場所にかぎらず、痛みやしびれ、脱力などが起こり、長くつづく場合には、医師にご相談ください。
千葉県における子宮頸がんワクチンの接種後有症状者に係る地域医療機関との連携については、<千葉県HP>子宮頸がん予防ワクチンに関する情報について をご覧ください。
予防接種による失神について知ってください
注射の痛み、恐怖、興奮などの様々な刺激のために、心拍数や血圧が低下して、失神が起こることがあります。予防接種による失神は、思春期の女性に多いと言われています。注射への恐怖が強い人は、事前に医師に伝えてください。
失神による転倒やケガを防ぐため、接種後はすぐに帰宅せず、30分間は背もたれがある椅子など、体重をあずけられるような場所に座り、なるべく立ち上がることを避けて、安静にして、診察室から移動する時は、看護師や保護者に付き添ってもらってください。
通常は、横になって安静にするだけで回復します。
接種にあたっての注意事項及び接種を受けた後の一般的な注意事項等について
予防接種の実施においては、体調の良い日に行うことが原則です。お子様の健康状態が良好でない場合には、かかりつけ医等に相談の上、接種するかどうか判断するようにしましょう。
詳細については、下記の「HPVに関するリーフレット」をご覧ください。
予防接種による健康被害救済制度について
定期の予防接種によって引き起こされた重篤な副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
関連サイト
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)詳細については、関連サイトをご覧ください。
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更新日:2023年04月01日